公務員面接は、アプリで反復して人との練習で仕上げる
公務員面接の直前期は、アプリだけ、対面だけと決める必要はありません。SpeakVizで回答を毎日声に出して深掘りも受け、人との模擬面接で視線や間、本番に近い緊張感を確かめ、見つかった課題をまたアプリへ戻す。2026年度の秋試験を前に、二つの練習の組み合わせ方を整理します。

公務員面接の直前期になると、「アプリで練習しておけば足りるのか」「やはり人に見てもらうべきか」と迷うことがあります。
結論から言うと、どちらか一方に決める必要はありません。アプリは、毎日声に出して回答を直すために使います。人との模擬面接は、相手を前にしたときの伝わり方を確かめるために使います。役割を分けると、限られた時間を使いやすくなります。
この記事では、これから人物試験を迎える公務員受験者に向けて、SpeakVizと人との練習をどう組み合わせるかを考えます。
これから面接対策が本格化する区分もある
「公務員面接のピーク」は、全国で一度に来るわけではありません。
2026年度の国家一般職(大卒程度)の人物試験は、7月8日から24日までに行われました。春の国家総合職や東京都Ⅰ類の人物試験も、すでに一区切りしています。
一方で、これから面接対策が本格化する区分もあります。国家総合職の秋の教養区分は、7月31日に申込受付が始まり、政策課題討議・人物試験は11月25日または27日の予定です。国家一般職の高卒者・社会人試験は、人物試験を10月14日から23日に予定しています(人事院・総合職教養区分、人事院・一般職高卒者・社会人試験)。
東京都でも、Ⅱ・Ⅲ類、経験者採用、キャリア活用採用などは、秋に個別面接や口述試験を控えています(東京都職員採用 2026年度試験・選考一覧)。
受験先によって日程も形式も違います。まずは手元の受験案内で、個別面接、集団面接、プレゼンテーション、面接カードの有無を確認してください。そのうえで、本番から逆算して練習を置いていきます。
直前期は、「回数」と「仕上げ」を分けて考える
人との模擬面接には、予約が要ります。大学のキャリアセンター、家族や友人、面接塾。誰に頼むとしても、同じ質問を毎日何度も聞いてもらうのは難しいものです。
アプリには、その遠慮がありません。志望動機が長くなったら、短くしてもう一度。行政課題への答えが抽象的なら、具体例を足してもう一度。同じ質問を、納得できるまで繰り返せます。
SpeakVizのAI模擬面接では、回答に応じた深掘りも受けられます。アプリの役割は、決まった質問を繰り返すことだけではありません。答えた内容から次の質問を受け、台本の外でも話せるかを、ひとりで何度も確かめられます。
ただ、回数を増やせば、それだけで本番の準備が終わるわけでもありません。
面接室に入り、相手の反応を受けながら話すと、ひとりのときには起きなかったことが起きます。目線が落ちる。沈黙が長く感じられる。用意していない方向から聞かれ、答えを立て直せなくなる。
だから、日々の回数はアプリでつくり、本番に近い仕上げは人と行う。この分け方が、直前期には合っています。
SpeakVizで毎日の反復をつくる
SpeakVizで公務員面接を練習するときは、最初から長い模擬面接を完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。
まずは、公務員向けの質問から一問を選びます。
- ◦なぜ国家公務員、または地方公務員を志望するのか
- ◦なぜこの省庁、県、市なのか
- ◦関心のある行政課題は何か
- ◦公務員と民間企業の違いをどう考えるか
- ◦自分の経験を、仕事でどう生かせるか
声に出して答えると、話した内容が文字になります。結論が後ろにないか、理由が抽象的ではないか、同じ説明を繰り返していないか。フィードバックも見ながら、次に直すことを一つだけ決めます。
次に、同じ質問へもう一度答えます。これが一回の練習です。
答えが固まってきたら、AI模擬面接で質問の流れを通します。AI模擬面接でも、回答に応じた深掘りができるため、志望動機のあとに「なぜ民間ではないのですか」、行政課題のあとに「あなたなら何から取り組みますか」と聞かれたとき、台本の外でも話せるかを確かめられます。
ここで返る評価は、合否判定ではありません。回答を直すための材料です。AIが示した回答例をそのまま覚えるのではなく、自分が実際に経験したことと、自分が普段使う言葉へ戻してから、もう一度声に出します。
人との模擬面接で確認したいこと
SpeakVizが見ている中心は、回答の中身です。質問に答えているか。話に一貫性があるか。経験が具体的か。回答に続く深掘りも含めて、ひとりで何度も磨けます。
そのうえで、人が目の前にいる練習では、内容とは別の角度を確認できます。
- ◦入退室、姿勢、視線、声の大きさ
- ◦面接官との会話の間
- ◦相手の反応を見ながら説明を足したり止めたりする感覚
- ◦緊張が強くなったときの話し方や立て直し
- ◦志望先の仕事を踏まえた回答の納得感
ここは、人に見てもらう価値があるところです。
SpeakVizは、東京三澤面接塾が監修する面接練習アプリです。同塾も、AIは深掘りを含む日々の反復と可視化に、人との練習は声・間・視線や本番に近い緊張感の確認に使う、という役割分担を案内しています(東京三澤面接塾「AIを使った面接練習のやり方」)。
東京三澤面接塾では、公務員面接に対応したマンツーマンの模擬面接を、秋葉原の対面またはオンラインで受けられます。面接カードや受験先に合わせて、回答が人にどう伝わるかまで確かめたい方は、こうした専門の指導を使う方法もあります(公務員面接対策コース)。
もちろん、人との練習先は面接塾に限りません。大学のキャリアセンターや、受験先の仕事を理解している人に頼めるなら、それも大切な機会です。重要なのは、アプリの評価だけを正解にせず、一度は人を相手に通してみることです。
「アプリ → 人 → アプリ」で課題を戻す
アプリで練習してから、最後に一度だけ模擬面接を受ける。それでも役には立ちます。ただ、もう一往復できると、対人練習がさらに生きます。
たとえば模擬面接で、「市の課題は説明できているけれど、あなた自身が何をしたいのか見えにくい」と指摘されたとします。
その場で模範解答を聞いて終わるのではなく、SpeakVizへ戻ります。「その課題に対して、入庁後にどの立場から関わりたいですか」という質問をつくり、声に出す。文字起こしを読み、経験とのつながりを足し、もう一度話す。
流れにすると、次のようになります。
1. アプリで、定番質問への回答と深掘りを反復する 2. 文字起こしとフィードバックから、直す点を一つ決める 3. 人との模擬面接で、所作、間、伝わり方を確認する 4. 答えにくかった質問をアプリへ戻す 5. 本番前に、もう一度、人を相手に通してみる
人との練習で見つかった課題を、次の予約まで寝かせない。その日のうちに一問だけでも声に出すと、指摘が自分の言葉へ変わりやすくなります。
面接の前日まで、短く声に出す
直前期は、情報を増やすほど不安になることがあります。新しい想定質問を際限なく集めるより、面接カードに書いたこと、志望動機、関心のある政策、自分の経験を、聞かれ方が変わっても話せる状態にするほうが大切です。
アプリは、人との模擬面接を不要にする道具ではありません。限られた対人練習を、より濃くするための下ごしらえです。そして対人練習も、一度受ければ終わりではありません。そこで見つかった詰まりを、また短い反復へ戻す。
アプリで声に出す。人に聞いてもらう。もう一度、アプリで直す。
本番までの時間が短いからこそ、この小さな往復を、静かに何度も回してみてください。