公務員面接の準備を5月から始める
公務員試験の人物試験は、筆記とは違う準備が必要になります。公開資料で日程と配点を確認しながら、面接カードや志望動機を声に出して整える方法を考えます。

公務員を目指す方もそろそろ人物試験(面接)の準備も徐々に始める頃です。
5月以降は、面接準備も現実味を帯びてくる
2026年度の国家総合職(春)は、大卒程度の人物試験が4月20日〜5月15日、院卒者試験の政策課題討議・人物試験が5月7日〜5月15日に実施されています。国家一般職(大卒程度)は5月31日の第1次試験を控え、地方上級や市役所A日程も、多くは6月の筆記試験に向けて最終調整に入る時期になります。
国家公務員試験の合格者の決定方法を見ると、人物試験の比重も小さくありません。2026年度の国家総合職(大卒程度・教養区分を除く)では人物試験の配点比率が3/15、国家一般職(大卒程度)では2/9です。さらに、人物試験でD評価に達しない場合は、他の試験種目の成績にかかわらず不合格になります。
人事院. 2026年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法.
人事院. 2026年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)合格者の決定方法.
特別区I類採用試験(春試験)でも、第2次試験・選考は6月29日〜7月10日に予定されています。
特別区人事委員会. 令和8年度 特別区職員採用試験・選考日程.
もちろん、試験区分によって日程も形式も違います。けれど、筆記が終わってから面接準備を始めると、意外と時間が短い。ここだけは、どの受験者にも共通しやすい注意点だと思います。
面接カードは、書けたあとがむずかしい
公務員面接では、多くの区分で面接カードや面接シートを事前に提出します。国家一般職(大卒程度)でも、第1次試験合格発表後に面接カードをダウンロードし、第2次試験に臨む流れです。
面接カードがあると、準備する範囲は見えやすくなります。志望動機、自己PR、学生時代に力を入れたこと、困難を乗り越えた経験、関心のある行政課題。まず紙に書いて整理するのは、とても大事です。
ただ、面接ではその文章を読むわけではありません。
書いたときには筋が通っていても、声に出すと長くなる。結論が後ろにずれる。質問を一段深く掘られた瞬間に、紙に書いていない部分の言葉が薄くなる。
これは、公務員試験に限った話ではありません。面接全般で起きます。けれど、面接カードがある試験ほど、「書けたから準備できた」と感じやすいぶん、声に出す練習が後回しになりやすいのではないかと思います。
公務員面接で、声に出しておきたいテーマ
公務員試験の面接で何を聞かれるかは、試験区分や自治体によって変わります。だから、ここで「必ずこれが出る」とは言えません。
それでも、面接カードや受験案内から考えると、声に出して確認しておきたいテーマはいくつかあります。
- ◦なぜ公務員を志望するのか
- ◦なぜ国、自治体、その職種なのか
- ◦自分の経験が、どう仕事につながるのか
- ◦困難や対立を、どう乗り越えてきたのか
- ◦志望先の課題を、自分の言葉で説明できるか
こうしたテーマに対して今あなたは答えられますか?
SpeakVizでやるなら、まず面接カードを読むのではなく話す
SpeakVizで公務員面接の準備をするなら、最初にやることはシンプルです。
面接カードに書いた内容と同じ質問を、面接カードを見ずに話してみる。
たとえば「志望動機を1分で話してください」「困難を乗り越えた経験を、状況・行動・結果に分けて説明してください」「志望先の自治体の課題を一つ挙げてください」のような設問です。
話したあとに文字起こしを見ると、書いた文章との違いがかなり見えます。
結論が遠い。前置きが長い。主語が抜ける。具体例が足りない。逆に、書いた文章より自然に出てきた言葉もあります。
ここで大事なのは、書いた文章に口を合わせることではありません。声に出したときに自然で、なおかつ筋が通る言葉へ直していくことです。必要なら、その言葉を面接カード側にも戻していく。紙から口へ、口から紙へ、何度か往復させるイメージです。
深掘りは、先に受けておく
公務員面接では、志望動機や経験について深く聞かれることがあります。これは、面接官が意地悪をしているというより、提出された内容が本人の言葉として定着しているか、仕事の場面に置き換えて考えられているかを見ているのだと思います。
SpeakVizでは、自分の回答に応じた追加質問を作れます。たとえば、次のような問いです。
- ◦なぜ民間企業ではなく、公務員を選ぶのですか
- ◦その自治体でなければならない理由は何ですか
- ◦その経験から、入庁後に活かせることは何ですか
- ◦うまくいかなかった点は何で、次ならどうしますか
こういう質問は、頭の中で答えたつもりになりやすい。でも、声に出すと詰まりやすい。だから、本番で初めて聞かれる前に、練習の中で一度受けておく意味があります。
残り時間は、長い練習より短い反復に使う
5月のいま、人物試験までの時間は試験区分ごとに違います。国家総合職(春)の人物試験は5月15日まで続きます。国家一般職(大卒程度)は5月31日の第1次試験後、7月8日〜7月24日に人物試験が予定されています。特別区I類(春試験)は6月29日〜7月10日の第2次試験・選考に向けて、面接準備が現実的な時期に入ります。
ここからは、1回の長い練習より、短い練習を何度も回すほうが合いやすいと思います。15分で一問話す。文字起こしを見る。結論を前に出す。もう一度話す。
面接カードを完成させるだけで終わらせず、口から出る言葉として整えていく。その小さな反復を、人物試験の前に少しでも増やしておく。
公務員面接の細かな対策は、各試験区分の受験案内や専門の情報を確認する必要があります。 そのうえで、最後に自分の言葉で話せる状態まで持っていくための練習場所として、SpeakVizを使ってもらえたらと思います。