とにかく、声に出すこと。— SpeakVizが最初に守ろうとしたもの。
メモでも、録音でもなく、声に出して文字で見返す。2024年、個人開発として動きはじめた頃から変わらない、SpeakVizの真ん中にある考え方について。

面接の準備をどう進めるか、と聞かれたら、多くの人が 「想定問答集をつくる」と答えるはずです。 私たちもそうでした。けれど、転職や就活の現場で繰り返し感じたのは、 書いた答えは、本番ではほとんどそのまま出てこない、ということでした。
書いただけでは、口は動かない
机の上で組み立てた文章は、書き言葉のリズムでできています。 読み返せば筋が通っているのに、声に出した瞬間に詰まる。 あるいは、それらしいフレーズだけが滑り、肝心の内容が薄まる。 これは練習量の問題というより、媒体が違うことの問題だと考えています。
話す準備は、書く練習ではなく、話す練習でしか身につかない。 当たり前のことですが、面接準備の現場ではしばしば抜け落ちます。
録音は、振り返りに向かない
声に出す、の次の一手として「録音して聞き返す」があります。 ただ、これは時間がかかります。3分の回答を聞き返すには3分かかる。 気になる箇所を探しているうちに、改善のサイクルが鈍ります。
SpeakVizが最初から手放さなかったのは、 話した内容を、その場で文字に起こして見せるという体験でした。 読むのは聞くより速い。話す→読む→直す、のループが短くなるほど、 ひとつの質問に対する回答は、確実に磨かれていきます。
想定問答を「書く」のではなく、「話しながら整える」
書き出してから直すのと、話しながら直すのとでは、 最終的に出てくる言葉の自然さがかなり違います。 話しながら考えると、頭の中の整理と、口に馴染むリズムが、同時に進む。 結果として残るのは、自分の言葉のままで筋の通った回答です。
SpeakVizの練習画面は、この「話しながら整える」を支えるための場所です。 質問を選び、マイクを押し、思いついたまま話す。 画面に並んだ自分の言葉を眺めて、もう一度話す。これを繰り返します。
AIは、深掘りの相手として
回答が一通り形になってきたら、次は角度を変えた質問が必要になります。 「なぜそう思ったのか」「他の選択肢は検討したか」「具体的には何をしたか」。 ひとりではなかなか出てこない問いを、AIは過不足なく投げてくれます。
SpeakVizでは、自分の回答に応じた深掘り質問を生成し、 それをそのまま次の練習問題として登録できるようにしています。 質問が増えるほど、視野は広がり、本番で動じる場面は減っていきます。
いまも、これからも
機能はこの2年で随分増えました。英語面接、回答の構成支援、 塾の知見を取り込んだ評価観点。 それでも、真ん中にあるのは「とにかく声に出して、すぐに振り返る」という、 ごくシンプルな考え方のままです。
最初にこのアプリを公開したときの記録は、noteに残しています。 個人開発として動かしはじめた頃の温度感に興味があれば、こちらをどうぞ。